優れた調達能力による供給確保
Issues背景・課題

- 2021年3月に発生したスエズ運河座礁事故は、国際物流に大きな影響を与えました。 座礁事故の影響により、多くのコンテナ船が喜望峰ルートへの迂回を余儀なくされ、航海日数が長期化したことにより、深刻なコンテナ不足と海上運賃の大幅な値上げが発生しました。これに伴うモノの供給不足の影響を受けて、国内製紙メーカー様(以下、A社)でも、製紙薬品として使用される劇物化成品の在庫が底をつき、工場の生産停止を避けられない状況となりました。
Initiative取組内容

A社様では、従来、欧米品をメインとして使用しておりましたが、スエズ運河座礁事故の影響を受けて欧米品の入荷が困難となったため、日本海化に対し、中国品の数量拡大のご要望を頂きました。
しかし、日本海化の既存仕入先である中国メーカーでは、同時期に干ばつの影響により生産力が落ち込み、増量分の数量を賄うことが困難でした。
そこで、日本海化では、セカンドルートとして中国で新規に仕入先を開拓し、増量分の生産と納品を取り付けることで、結果として、同年計画比で500%増の数量の確保と供給を実現しました。
Why usWhy日本海化
通常、新規仕入先のルート開拓には時間がかかる上、新たな取引で優先的に数量を確保することは難しいのが実情です。
日本海化では、世界的な混乱の中でも、幅広い調達ネットワークと業界における強い交渉力を活かし、新規仕入先との取引において、優先的に数量を確保することができました。
これにより、困難な状況下においても供給を担保することができ、取引先からの信頼を獲得し、以降の販売拡大とさらなる安定供給に繋げることができました。